原作の漫画では強力なエスパーである主人公ロックが、千年以上にわたるストーリーの各所で登場し、悪と戦ったり様々なキャラクターと交流を深めたりしています。少年漫画的展開として、最初敵として登場したキャラクターがロックの味方になる、なんてことも結構あったりします。
このゲームに登場するキャラクター達は、必ず下記のどれかの属性(アライメント)を持っています。
Good | ロックが所属する善の陣営。悪と戦っていきます。 |
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Evil | 悪巧みをしている悪の陣営です。 |
E/G | 最初はEvilですが、ロックに「説得」されるとGoodになります。 |
Special | どちらにも属さない第3勢力。独自の目的に従って行動します。 |
超人ロックに登場するキャラクター達は、主人公のロックを含め、大半がエスパー(超能力者)です。そして、この世界のエスパー達は、外見を他人そっくりに変える事ができます(変身能力)。
つまり、本性がGoodのキャラクターがEvilの外見を纏い、秘密基地に潜入している事もあります。逆もまたしかりです。
ゲームが始まる前に、各プレイヤーの前にキャラクターカードが配られます。キャラカードを見ることができるのは自分だけです。決して他の人に見られないように気を付けて下さい!
自分の正体は他の誰も知らないのです。そして、自分以外のキャラクターが誰なのかは全く分かりません。
そして前述の通り各キャラクターは外見を変え、誰かになりすましています。この仮の姿をシルエット(または顔)と呼びます。シルエットがキャラの正体と同じこともありますし、あなたのシルエットをしたキャラクターと出会うこともあるかもしれません。
各キャラクターはシルエット(顔)の属性(Good/Evil/Special)に従って行動します。顔がEvilのキャラクターは惑星編では待ち伏せし、基地編では拠点の位置を知る事ができます。しかし、その正体は潜入したGoodかもしれないのです。
と、このように色々と設定はあるのですが、実際にゲームをするときはシルエットの属性は単なる記号と認識されています。
顔がGorSのキャラクターは表面(惑星編)を歩いて、アイテム(能力カード)を得ることができます。そして、顔がEvilのキャラクターは裏面(基地編)の危険な罠にかからず、拠点の位置を知ることができます。
各アライメントの勝利条件は以下の通りです。
・Good:全ての拠点を破壊する、もしくは全てのEvilが死んでいる。
・Evil:全てのGoodが死んでいる。
・Special:各個人の勝利条件を満たしている。
GoodやEvilでも個人的な勝利条件が設定されているキャラは、アライメントの勝利条件以外にも個人の条件が満たされていなければなりません。
ゲームに勝つためには味方を見つけて合流し、敵との対決に備えなければなりません。
実際にゲームが進んでいくと、接触テレパスで相手の正体を知ったり、能力値や行動から正体を推測して、敵か味方かを判断していくことになります。
ここで面白いのが、味方を見つけたとしても、相手が自分を信用してくれるかどうか分からない所です。(大抵の場合、正体の情報は一方通行に流れます)もちろん、敵であるのに味方の振りをして機を伺う事もできます。
表面をG/S顔のキャラクターが歩いて、惑星カードをめくっていきます。そこではアイテム(能力カード)を手に入れたり、現地の警官隊や待ち伏せキャラと出会って戦闘が起きたり、様々なイベントが起こります。もちろん、基地の情報である「情報入手」も手に入ります。
全ての惑星カードがなくなるか、誰かが情報入手を3枚集めるか、全員がパスをする事によって表面は終了し、裏面に突入します。
Evil顔のキャラ達は4つ拠点を盤面の基地カードに忍ばせます。Evil顔のキャラは裏面開始時から拠点に入っていますが、G/S顔のキャラは基地に入るチェックをしなければ入ることができません。
G/S顔のキャラクターが基地カードの上に移動すると、基地カードがOPENされます。基地カードは危険な罠が多いのですが、Evil顔のキャラクターには影響がありません。
これらの過程で、正体が露見してまうキャラがいたり、接触テレパスで何人かの正体を知ったり、誰かに正体を知られたりします。
裏面がある程度進むと、大半のキャラの陣営(主にGood陣営とE/S陣営に分かれる事が多い)が判明し、お互いの陣営で集合しようとします。このころになるとシルエットは単に罠にかかる、拠点の位置を知っているかぐらいしか意味を持ちません。
集合が完了すると、Evil陣営は拠点上に移動し、拠点の破壊を防ごうとします。Good陣営はできる限り他の拠点を破壊したうえで最終拠点に突入し、決戦が始まります。
GoodはEvilを、EvilはGoodを、Specialはそれぞれの敵を狙います。Evil同士が殺し合う内乱も存在します。
そして戦闘を重ねるうちに1人、2人と死んでいき、やがて勝敗がきまります。
しかし、このゲームの面白いのは、一度死んだキャラクターが復活する事があるところです。具体的にはアイテムや白カードの「クローン」を持っていると、次の自分の手番で復活します。そうでないキャラクターも、戦闘が発生するたびに2D6を振り、2を出すと復活します。
苦労して倒した強敵が、次の戦闘で蘇ってくることもあるのです。勝敗が決まるはずの戦闘で死んでいたキャラが立て続けに復活し、振り出しに戻る事もよくある事です。
自分が勝利条件を満たしている事を確認できたキャラクターは勝利宣言を行うことができます。(ただし、Specialは勝利宣言を行うことはできません)誰かが勝利宣言を行った瞬間にゲームは終了し、各キャラクターの勝敗を確認していきます。
この時、勝利条件を満たしていれば死んでいても勝利となり、生きていたとしても勝利条件を満たしていなければ敗北となります。
もちろん、一番の勝利は生きていて勝利条件を満たす事です。
正体を隠した上での腹の探り合いや騙し合い、騙しきった時の快感、強敵を倒すカタルシス、宿敵と協力してまでさらなる強敵に立ち向かう絶望感、最後まで何が起こるか分からないハラハラ感。
実際にやってみないと分からない部分が大きいです。さらに、慣れてこないと分からない面白さもあります。しかし、面白さが分かってくるとやみつきになること間違いなしです。
ロックの世界へようこそ。